WVD Spring 2020 #46 リモートデスクトップクライアント version 1.2.1364

久しぶりに Windows Virtual Desktop の記事を書きます。 Windows Virtual Desktop への接続にはクライアントアプリケーションか Web ブラウザのどちらかから接続しますが、今回は Windows 向けのクライアントアプリケーションの最新バージョンのリリース情報の紹介となります。

リモートデスクトップクライアントですが、実は正式名称が何なのかで悩みます。

スタートメニューからは ”Remote Desktop” です。

起動したウィンドウの名前は “リモートデスクトップ”

バージョン情報からは “Microsoft リモートデスクトップ”

そして公式サイトのマニュアル (Microsoft Docs) では “Windows デスクトップクライアント” です。

個人的には リモートデスクトップというと昔からある port 3389 で接続するリモートデスクトップクライアントと混同してしまうので、Windows Desktop クライアントが良いのかなと最近は思います。

ちょっと話が脱線しましたが最新バージョンの 1.2.1364 の紹介をします。 また少し脱線しますが、Windows Desktop クライアントは毎月1回更新されます。 第2週の水曜日に Insider ユーザーグループという先行バージョン、第4週の水曜日に 直近の Insider ユーザーグループをベースとしたパブリックユーザーグループが提供されます。 今回紹介する 1.2.1364 は9月の第4週の水曜日に公開されたパブリックユーザーグループとなります。 詳しくはこちらの公式ドキュメントを確認してください。

それでは version 1.2.1364 の更新内容の紹介です。 このブログでクライアントの紹介を最後に行った記事は 2つ前のversion の1.2.1185 なので今回は最新バージョンと1つ前のバージョンの2つの変更点について紹介します。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/remote/remote-desktop-services/clients/windowsdesktop-whatsnew#updates-for-version-121364

上記の通りで8月度と9月度の修正のほとんどは Bug Fix です。 春頃は機能拡張が目立ったのですが大分こなれてきたと言えます。 新機能があれば実際の試して紹介しようと思ったのですが、今回は辞めにします。

最後に Windows Desktop クライアントの運用についての気づきの話をして終わりにします。 毎月1回の更新がある Windows Desktop クライアントですが、それは物理デバイス側でもその更新に対応していく必要があるというということです。 逆に言えば更新しないとどうなるかということですが、それは”サポートするバージョン”から外れてしまい、最悪のケースとして Windows Virtual Desktop へ接続できなくなることも想定されます。。。

 Microsoft Docs では最新のバージョンとともにサポートするバージョンも明記されています。以下は Microsoft Docs のスクリーンショットですが“サポートされる最低のバージョン” の記載があります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/remote/remote-desktop-services/clients/windowsdesktop-whatsnew#supported-client-versions

この “1.2.945” は 2020年4月28日公開のバージョンです。大体半年前のバージョンです。 オンプレミスの VDI 環境ではサーバ側のバージョンアップは利用者がコントロールでき、それに合わせて物理デバイス側のクライアントの更新の対応も考えることが出来ました。 しかし、Windows Virtual Desktop は Microsoft が随時サーバ側を更新し、それに付随する形で物理デバイス側もサポートする クライアントを提供し続ける必要があるということになります。 実際の運用を考えると物理デバイス側も実質的に適時更新できる環境が必要となるということです。 

もうちょっと具体的に考えていくと VDI や DaaS 環境では物理デバイスにシンクライアント端末を利用することが基本です。 その時選ばれる OS の第一候補は Windows 10 Enterprise IoT Edition になりますが、ここで2つの選択肢を選ぶ必要があります。 1つは IoT Edition の機能のWrite Filter で Windows Desktop クライアントのデータ領域を除外し、毎月利用者自身に最新版のアップデートを実施させる選択です。 2つ目は System Center などを利用し管理者再度から毎月集中管理的に Windows Desktop クライアントを更新する選択です。経験者ならわかると思いますがどちらもそれほど単純な解決策ではありません。かなり悩ましいですよね。。。 IoT Edition を使わずにファットクライアントとして Windows 10 を運用する第3の選択肢もありますがこれはこれで物理デバイスと Windows Virtual Desktop の Windows 10 の二重管理が必要になります。 第4の選択肢として非 Windows のシンクライアント端末があればよいのですがまだその存在を私は知りません。 個人的には2つ目の集中管理する選択肢が第1候補になりそうですが Writer Filter 解除して、Windows Desktop クライアントを更新して、また Write Filter を有効化する運用はなかなかヘビーです。最近の在宅勤務が増えた中、物理デバイスがSCCMと通信できる、アップデートできる環境。に常にいるわけでありませんし。

解決策を示せず中途半端な終わりとなりますが今回の記事はここまでとします。