Windows Virtual Desktop #63 Chromebook から RemoteApp を利用する

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

Microsoft Docs を見る限り、Chromebook では Windows Virtual Desktop の RemoteApp は未対応です。 実際に試してみたところ Chromebook から RemoteApp も使えたという話です。

ただ先に結論を言うと Chromebook での RemoteApp 未対応は私の勘違い(知識不足)だったようです。 以下のMicrosoft Docs の機能対応表ではリモートアプリとして “RAIL” と “イマーシブ” の2種類があり、前者の”RAIL”には Android (Chromebook)は対応しないのですが、私はこの “イマーシブ”を見落とし”RAIL”だけを見て未対応と認識してしまっていました。

ただ、この “RAIL” と “イマーシブ” の違いは上記の説明だけではイメージが難しいと思います。 実際の Chromebook で Windows Virtual Desktop に接続した際のスクリーンショットを紹介していきます。

Chromebook でクライアントアプリケーションを起動し Windows Virtual Desktop に接続します(途中の認証等は説明を割愛)。

今回は “Windows 10 2004 Workspace” にある RemoteApp “Microsoft Edge” を起動します。

途中でリダイレクトの確認が入ります。あと画面は省略しますが、 Active Directory アカウントの認証が求められます。

以下が RemoteApp として Microsoft Edge が起動した画面です。 全体の黒い部分が Chromebook 自体のディスプレイ全体です。

この中で Edge のウィンドウサイズを広げることも出来ます。

これが Microsoft Docs の中での “イマーシブリモートアプリ” ということになるようです。 説明文は以下ですが、上のスクリーンショットを見てもらうとたしかにその通りだなとわかると思います。 RAIL はローカルデスクトップと統合ということですが、ローカルデスクトップについて物理デバイスは Chromebook でもう片方は Windows 10 になり、統合できるわけがない、結果、RAIL は未サポートなんだと理解することが出来ました。

ウィンドウで、または全画面に最大化されて表示される個々のリモート アプリ。

また、上の黒い背景に Edge のウィンドウがぽつんと1つあるのをみて X-Window を思い出してしまったのですが、そこから浮かんだ疑問、複数の RemoteApp を起動した時にどうなるのか、を試してみることにします。

Windows 10 2004 Workspace に Excel 、 Internet Explore の2つの RemoteApp を追加しました。

もともと Microsoft Edge は起動していたのですが、同じ黒背景のウィンドウの中に Edge と Internet Explore のウィンドウがそれぞれ開きました。 エンドユーザに Windows 10 のデスクトップを触らせずかつ Webブラウザや特定の業務システム用のアプリケーションだけを提供する利用シーンで使えそうです。

この記事の話としては以上となります。