この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。
Windows Virtual Desktop の更新情報は Microsoft Docs で確認することが可能です。 タイトルにもある “What’s new in Windows Virtual Desktop?” になります。 2021/1/29 を更新日として記載内容が更新されていたのでその内容を簡単に紹介します。 なお、このページの日本語版もあるのですが最終更新が2021/1/6 となっています。 Windows Virtual Desktop に限りませんが Microsoft Docs を見るときは英語ページと日本語ページの更新日を確認し、新しい方を確認することをおすすめします(URLの “en-us” を “ja-jp” に置き換える)。
目次
Client Update
Windows / MacOS / iOS / Android / Web それぞれのクライアントについてドキュメントのリンクがあります。
Windows のクライアントでは 昨年末に Preview リリースしていた スクリーンショットの防止機能が正式リリースされていることが案内されています。
Windows 以外は MacOS は2021/1に何点かの更新がありましたが、残りのOSは最後の更新が昨年まで遡ります。
FSLogix Updates
こちらも Client 同様に別のドキュメントのリンクがあります。
変更点としては、以下3つの記載あり。 新機能というよりは不具合修正です。
- OneDrive のファイルが消失ないしファイル名がRenameされる不具合の修正
- CloudCache に関する deadlocks の不具合の修正
- CloudCache の Azure への flush 処理に関する不具合の修正(プロファイルが破損するなどの)
どれもデータロストや利用停止につながるレベルの障害です。 FSLogix、まだまだ業務利用は難しいのかもしれません。 私自身、Windows 標準の移動プロファイルはWindows NT の頃から、フォルダリダイレクトは Windows XP の頃から沢山の経験がありますが適切に設計・設定し、適切なストレージ(NetApp など)を使っていればトラブルはほとんどありませんでした。 FSLogix に手をだすべきか、過去のノウハウを継承できる移動プロファイル+フォルダリダイレクトとするべきか、あと1年2年は悩むことになりそうです。 まあ、FSLogix はローカルファイルとしてプロファイルを扱える点はとても魅力的なので沢山実績が出来、安定稼働することを期待しています。
January 2021
New Windows Virtual Desktop offer
プロモーションで、新規顧客についてVirtual Machine のコストを90日間30%オフにするとのこと。 詳細はこちら
networkSecurityGroupRules value change
networkSecurityGroupRules のデフォルト値の型の変更(オブジェクト→配列)
FSLogix hotfix update
上でも書いた FSLogix のBug 修正のためにパッチあてましょうの話。
Azure portal experience improvements
- ローカルVM管理者の資格情報を直接追加できるようになりました。
- 個々のユーザーとグループの個別のタブに、個々の割り当てとグループの割り当ての両方を一覧表示可能へ
- Windows仮想デスクトップエージェントのバージョン番号が、ホストプールの仮想マシンの概要に表示
- ホストプールとアプリケーショングループの一括削除が可能に。
- ホストプール内の複数のセッションホストのドレインモードを有効または無効が可能に
- VMの詳細ページからパブリックIPフィールドを削除しました。
1つ目と3つ目は 今週に新しい Host Pool を追加した時に変わった!と気づいていました。
1つ目は Host Pool 作成時の以下の画面の一番下の部分です。 以前は ドメイン参加のアカウント指定しかなかったのですが、それに加えてローカルアカウントを作成出来るようになりました。 まあ、マスタイメージで作ってしまえばよいとも言える機能ではあります。
3つ目のバージョン情報の表示は以下のセッションホスト画面です。 右の方に WVD エージェントバージョンが表示されるにようなりました。
Windows Virtual Desktop Agent troubleshooting
この内容はかなり有用です。 トラブルシューティングのガイドが公開されました。 内容はトラブルのケースごとに切り分け方や対処方法が説明されています。 Windows Virtual Desktop の管理者は一読しておくと良い内容です。 URLはこちら。
Microsoft Defender for Endpoint integration
こちらも待ちに待った? 旧称 Defender ATP 、新名称は Microsoft Defender for Endpoint が Windows 10 Multi-Session をサポートするようになりました。 1ホストあたり最大50人のサインインに対応するとのこと。
Azure Security baseline for Windows Virtual Desktop
最後は Windows Virtual Desktop の セキュリティベースラインに関する記事のリンクの紹介となっています。 結構なボリュームなのでこれはこれで別に紹介するかもです。
以上、今回の記事はここまでです。