2021年3月29日に Windows Virtual Desktop の 認定資格がリリースされるようです。 公開ページの情報が中心となりますがどんな試験になりそうか確認していきます。
試験に関するドキュメントはこちら。
スペシャリティ認定 “Microsoft Certified: Windows Virtual Desktop Specialty”の内容はこちら。
目次
試験の概要
受験者の想定として、仮想デスクトップに関する計画や展開、管理を行う管理者となります。
Candidates for this exam are Azure administrators with subject matter expertise in planning, delivering, and managing virtual desktop experiences and remote apps, for any device, on Azure.
受験者は Azure の技術、仮想化技術/ネットワーク/ID管理/ストレージ/バックアップ/弾力性/DR、などを有していること、オンプレミスの VDI に関する技術を有していること、あとは当然のこととして Azure Portal や ARM を理解していることも必要とのことです。
Candidates for this exam should have experience in Azure technologies, including virtualization, networking, identity, storage, backups, resilience, and disaster recovery. They should understand on-premises virtual desktop infrastructure technologies as they relate to migrating to Windows Virtual Desktop. These professionals use the Azure portal and Azure Resource Manager (ARM) templates to accomplish many of their tasks. They might use PowerShell and Azure Command-Line Interface (CLI) for more efficient automation.
受験者は Azure 管理のエキスパートレベルのスキルが必要とのこと。
Candidates for this exam must have expert Azure administration skills.
試験の提供スケジュール
冒頭記載の通り 2021/3/29 からのリリースとなるようです。 言語も当面は English Only となるようです。
試験の範囲
大きく以下の5つの分野について出題されます。 詳細は skills outline をダウンロードして確認可能です。 これは他のMCP試験と同じです。
skill outline をざっと読んだ限り、
- Windows Virtual Desktop の構成要素や設計、展開方法は当然として、連携が必要となる Azure のプロダクト、Azure AD / Active Directory Domain Services の認証システム、ライセンスなどの知識も問われる
- Session Host の管理を Bastion host から行うことを前提とした記載もありました。他のMCP試験もそうですが試験を通して Microsoft の考えるベストプラクティスが見えてくるのが MCP 試験の良いところだとも思ったりします。
- セキュリティについて、Windows Virtual Desktop 上での Defender for Endopoint や Security Center も出題されるようです。 ID も 2要素認証なども対象とのこと。
- FSLogix も出るようですが Cloud Cache がメインの模様
- デスクトップの管理として ADDS の Group Policy 、そして今後主流になる(主流にしたい) Endpoint Manager の両方の問題もでるようです。 わたしも最近 Endpoint Manager に興味がありどこまで出来るのか調べたり、自宅のパソコンで試しています。 個人的には Active Directory が存在しない Windows クライアントの世界が早く見たいということがあり。(Active Directory が嫌いということは全く無いのですが)
- MSIX App Attach 、Universal Print、Teams Optimization、などもでる
- Disaster Recovery の計画、バックアップの計画も求められる。
- Automation もでる
- Monitoring もでる
出題範囲にある Disaster Recovery。 Windows Virtual Desktop の Disaster Recovery は結構、いやかなり大変です。 Windows Virtual Desktop だからということではなくオンプレミスの VDI から同じ話となりますが、デスクトップだけではなく認証やファイルサーバ、プリンタ、セキュリティ、アプリケーションのライセンスサーバや管理機能など、デスクトップの動作に必要な連携システムが多く、その全てを東日本と西日本にどう冗長化するか、切り戻しをどうするか、などたくさん考えることがあります。 VDI の基盤だけ見れば Windows Virtual Desktop になり東日本・西日本・海外も標準で DR が可能なのでそういう意味では周辺システムとネットワークだけを考えればよくなったとも言えます。 東西に全く同じもの作って、片方は使わず待機系にするお金があれば話は簡単ですがそうもいかずですよね。
試験のリリースは今月の29日とのことですが、年度内に受験が必要な試験が3つたまっており、受験は4月になりそうです。 受験できたら結果等レポートしたいと思います。
以上