Azure の資格を全部とった話 #AZ-600に合格編

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2021年6月6日に AZ-600 の試験を受験し、Configuring and Operating a Hybrid Cloud with Microsoft Azure Stack Hub の認定を取得しました。 1回目の受験では失敗し、2回目で合格することが出来ました。 難しかった・・・。

AZ-600 の概要

AZ-600 は試験名となり、合格すると得られる認定名は Configuring and Operating a Hybrid Cloud with Microsoft Azure Stack Hub となります。 Azure Stack Hub の導入や運用の技術力に関する認定となります。

そもそも Azure Stack Hub とは何なのか?ということはあると思います。 簡単に言うと、オンプレミスに計算資源を配置し、オンプレミスで Azure を使えるサービスとなります。 インターネットと未接続な環境で利用することも可能です。 低遅延NWが必要なシステム、セキュリティ上専用の計算資源を利用したいシステム、インターネットに接続出来ない環境(船など)への対応、などが Azure Stack Hub を使う目的となります。

以下は Microsoft Docs にある概念図です。 左のブロックの Azure が通常の Azure です。 真ん中のブロックの Azure Stack Hub と右の Azure Stack HCI が連携してオンプレミスでの Azure の実行を実現していることがわかります。 なお、Azure Stack HCI は物理的な計算資源のことで認定されたハードウェアベンダーから提供される HCI (ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)です。

Azure エコシステムの概要
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure-stack/operator/compare-azure-azure-stack?view=azs-2102

試験の概要は Microsoft の公開情報 にあります。

試験の概要は以下の通り紹介されています。 Azure Stack Hub の管理と運用に関する経験を問う試験です。 

試験AZ-600の候補者は、Azure管理を使用して独自のデータセンター内からエンドユーザーまたは顧客にクラウドサービスを提供するAzure管理者またはAzure Stack Hubオペレータです。

この試験の候補者は、Azure Stack Hub環境の管理と運用に重要な経験を持つ必要があります。仮想化、ネットワーキング、アイデンティティ管理の知識に加えて、Azureを強く理解する必要があります。Azure Stack HubがDevOpsプロセスとハイブリッド開発モデルをどのように可能にするかを理解する必要があります。

試験のアウトライン

試験の出題範囲は Skills outline として他の資格・認定と同じように PDF ファイルをダウンロード可能です。 Skills outline の内容を簡単に紹介すると大きく4つのブロックがあり、それぞれ以下の分野が出題範囲となります。

  1. Provide Services (30-35%)
  2. Implement Data Center Integration (15-20%)
  3. Manage Identity and Access (10-15%)
  4. Manage Infrastructure (30-35%)

内容としては Azure Stack Hub の概念から実際の購入プロセス、Azure Stack Hub 上でのリソース(Virtual Machine や App Service や Stoage Account など)の管理について設計の考え方や具体的な手順が問われる内容です。

試験の結果

結果は以下の通り。 合格点 700 に対して 707 点とギリギリでした。

以下は1回目の受験時のスコアです。 663点なので前回から40点ちょっとしか上積み出来ていないです。

Azure Stack Hub を触ったこともなく、研修なども受けたこともなく、提案したこともなかった自分にとっては 3本指に入る難しさでした。   

試験の対策

ギリギリの合格だったのであまり言えることはないということがまずあります。 また、他の認定にある Microsoft Learn による学習コンテンツも提供されていません。  参考にならないとは思いますが、私が行ったことを紹介します。

1回目は Microsoft Docs を試験前に2時間程度読みました。  2回目は Microsoft Dcos を4時間程読みました。 2回目の読み込み時には1回目の試験でわからなかった部分をまずは確認し、そして、とりあえず全部読みました。 1回目の試験で具体的な設定手順やコマンドまで問われることもわかっていたのでそのレベルで読み込みしました(暗記というよりは文法のクセを把握する感じ。覚えるのは量が多すぎて無理)。

ただ、4時間も勉強したわりには前回から40点した得点が増やせなかったのであまり良い方法だとは思えません。 1回目と2回目で出題内容も大分違っていたこともあり、もう1回受験しても正直受かる気はしません。 有償の研修などあるのかもですが軽く探した限りは見つかりません。 Azure Stack HCI を販売しているメーカなどであればそういう教育メニューがあるのかもですが具体的にはわかりません。

試験の対策としてはあまり有用な情報は提供出来ないというのが結論にはなります。 まあ、実際に提案する場面となれば Microsoft さんや Azure Stack HCI を提供するメーカーさんと連携して動くことになるでしょうし、その中で必要な教育を考えるだけだとは思います。 

まとめ

試験はギリギリでしたが、今回の認定取得はメリットが大きかったです。 事前学習を通して Azure Stack Hub の概要や実装方法がざっくりではありますが理解出来たこと、そして実際に試験を受けることで Microsoft が考えるベストプラクティスや利用シーンを把握出来たことです。 

今後、お客様と会話する中で通常のAzureをそのまま適用出来ない利用シーンやお客様課題に対して Azure Stack Hub という提案の引き出しが増えたということです。 学習前はあまりにも知らなさすぎて引き出しになかったのですが今後お客様によりよい提案が出来るようになったなと思います(これは他の認定でもそうですが、今回は特に)。

以上