GCPの認定資格、Professional Cloud Architect に合格した話

この1つ前に Google Workspace にサブスクリプションを移行した話を書いたのですが Google ネタということでもう1つ。 先週になりますが 2022年7月4日に Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect を受験し合格した話となります。

先に言っておくと今回の記事は Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect を受験したいという方にあまり参考にならない内容です。 ほんと自分のためだけの備忘ログな内容です。

試験を受けた理由

理由は2つです。 1つ目は会社から無料のバウチャーが提供されることになったため。 2つ目、昨年にこの認定の有効期限が切れてしまったため。 ということで初めて受験するのではなく失効後の再受験ということになります。

試験対策

この試験、位置づけ的にはAzure Solutions Architect Expert やAWS Certified Solutions Architect – Professional に近いと思います。 Azure も AWS もそして Google もシステムとはどうあるべきかがまず先にあり、その理想像を実現する方法論が問われる試験だからです。 なのでシステムのあるべき姿を頭に描ければ、道具となる GCP のサービス群を理解することで回答は比較的に容易に進みます。

先に言ってしまうと、3年前に試験を Pass していたこともあり試験の準備は1時間ほど。

まずは認定資格のホームページを確認しました。 ここで試験の概要を確認します。 3年前のことはちゃんと覚えていないのですが大枠は変わっていないようです。

次に試験の範囲を確認します。 認定ガイドとなります。 こちらも3年前がどうだったか Before/After は明確にはわからないのですが感覚としては大きな違いはないことがわかりました。

結果としてこの試験は3年前から大きく変わっていないようなので Google のマニュアルをおさらいしました。冒頭書いた通り、GCPにはどういう道具があるか、そしてその使い道を抑えてしまえば試験の準備はほぼ完了します。 まず確認したのはデータベースのサービスです。リレーショナルなものから NoSQL、BigQuery に BigTable と。ここら辺は昔と大きく変わりはないことを確認します。次にストレージです。 こちらは FileStore が追加されたくらいでしょうか。そして Kubernates についてもざっとマニュアルに目を通しました。

試験の結果

結果は合格でした。 Google の試験は問題文も短くサクサク進むので1時間もかからずおわりました。 ただ、正直言うと自信を持てない回答が3分の1ほどあり受かったかもしれないし落ちたかもしれないと半々の気持ちでした。 会場で試験終了のクリック後、合格を確認出来た時はちょっと嬉しいというかほっとしました。

GCP と Azure と AWS の各試験の難易度

今回再認定を受けることが出来た Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect 、そして Azure Solutions Architect Expert と AWS の AWS Certified Solutions Architect は位置づけが近い試験だと個人的には考えています。 先述のとおりクラウドネイティブを前提にシステムのあるべき姿を描けるか、そしてそのイメージを実際のサービスでどうやって具体化するかを問われるからです。 

そんな同じカテゴリの3つの認定について難易度について触れてみます。

個人的に一番難しいと感じているのはこの Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect です。 3年前に認定を受ける際、実は2回落ちています。 1回目、他の試験も基本的にそうなのですが準備無しで受験しました。 受験中感じていたのは”ずいぶんと簡単だな!”という思いでした。 しかし、結果は不合格でした。 自分ではわからない問題はほとんど無い感覚だったのでビックリもありましたが2回目どうしよう???という思いでした。 わからないことを認識出来ていれば対策しようもあるのですが”わからないことがわからない状態”だったわけです。

2回目の受験、↑に書いた通り何がわからなかったのかわからない状態だったのでろくな準備が出来るわけもありません。 とりあえずマニュアルを読み込んで臨みましたが1回目と同じ感覚、”簡単でサクサク進むなー”、を経て結果不合格でした。

GCPの試験は3回落ちると次の受験まで1年間以上を間をあける必要があります。 3回目を受けるにあたり、2回目の試験終了後に覚えている限り問題を文章化し、マニュアルで確認しました。 また、受験にあたっては前回と変わって問題の見直しを何度も行い結構な数の回答を変更しました。 直感的に回答したものもよくよく考えると実は間違っていたというケースが多くありました。 結果、合格でした。 

AWS Certified Solutions Architect。 この試験はサービスの機能を知っているかどうかだけの面白くない問題が続く、それも大量に、そして問題文も無意味に長く、結果退屈な試験だなーという感想です。 Azure Solutions Architect Expert は理想のシステムを考えている感があり受験中は楽しかったです。  

難易度についていえば、AWS はほぼ触ったことない状態で10時間位の勉強時間で合格、Azure は結構さわっていて準備無しで合格ということで初心者でも誰でも受かる試験ということはなく、2-3年位の現場経験あれば簡単な部類なのかと思います。

私自身、オンプレミスで20年弱の経験があり、クラウドで提供されている技術や機能のほとんどを自分で設計、構築したことがあった経験が大きいです。  AWS にしても Azure にしてもサービスの名前を覚えるだけで中身はすでに既知だったからです。 オンプレではなんでも出来た=覚えることが大量だったのに Public Cloud は機能の少なさや制限の多さから逆に覚えること&調べることが少ない。結果として試験も簡単と思ったりも。

ただこれは Public Cloud から入っている最近のエンジニアの方にはあまり参考にならない話だとは自分でも思います。 

以上