Alibaba Cloud はどこから買えるのか?

この記事は Alibaba Cloud の日本サイト の環境(ドキュメントやアカウント、そのアカウントでの検証結果)に基づいて記載しています。 日本サイトと国際サイトでは各プロダクトごとに提供機能が一部異なることがあります(そのほとんどは国際サイトの方が日本サイトよりも多機能になっている)。記事の内容は適宜最新化する予定です。

Alibaba Cloudの買い方についてです。  メガクラウド (AWSやAzure、GCPなど)ではクレジッドカードによるオンラインサインアップに対応しており、Alibaba Cloudも対応しています。 また、クレジットカードを利用しない買い方もあります。 今回はそこら辺の話をしたいと思います。

まず前提として日本サイトのAlibaba Cloudの買い方の話となります。Alibaba Cloudには3つのサイトの概念があることを以前の記事で紹介しました。この中で”中国サイト”、”Internationalサイト”、”日本サイト”の3つのサイトがあり、日本語でのサポート(テクニカルな話だけではなく、営業やリーガル面も)を重視する場合は日本サイトをお勧めしていました。 

日本サイトの買い方には大きく以下の方法があるようです。

  • Alibaba Cloudのホームページからオンラインサインアップ
  • 再販可能な代理店と契約
  • 代行サービスを利用

Alibaba Cloudのホームページからオンラインサインアップ

https://jp.alibabacloud.com/ にアクセスし、右上の”無料トライアル”から進められます。(コンソールボタンからでも行けます)

この場合、契約する相手はAlibaba Cloud(日本サイトを運営するSBクラウド社になるのかな)になります。 いわゆる直販ということになります。 

この方法はクラウドに慣れた方であれば直観的でスムーズに進められると思いますが以下注意点を何点か。

  • クレジットカードが必須
  • デビッドタイプはNG(VISAデビットカードは使えなかった)
  • アカウント開設時に免許証ないしパスポートの写真送付と審査が必要
  • オンラインとは言いつつ、上記の審査があるので半オンライン
  • アカウント作成を”日本サイト”で行う必要がある

5番目の「アカウント作成を”日本サイト”で行う必要がある」は落とし穴なのでもうちょっと詳しく説明します。

まず、”Internationalサイト”のhttps://www.alibabacloud.com/からオンラインサインアップを行うと ”Internationalサイト” にアカウントが作成されてしまいます。

このアカウントはシンガポールに本社を持つAlibaba Cloud Internationalとの契約になるということです。 また、”Internationalサイト”と”日本サイト”でのアカウント名重複は許されないようです。クレジットカードも同様に両方のサイトで同じカードは登録できませんでした。(中国サイトは試せていないのでわかりません)

この落とし穴にはまるケースは、例えば、ブラウザの言語設定をEnglishにしている環境でGoogleから”Alibaba Cloud”を検索すると
www.alibabacloud.comが案内されます。そのままアカウントを登録すると”Internationl サイト”に登録されてしまいます。 サイトが日本語か英語なのかは多言語対応しているサイトで親切だなぁと 単純に思うケースもあるわけで、”日本サイト”、”Inernationalサイト”の概念があるとは中々気づけないと思います。

なお、”Internationalサイト”の場合、コンソールの言語はEnglishまたはChineseの2つとなります。また、サポートも英語だけですし、無償サポートの範囲も狭いです。日本のSBクラウドさんにオフラインで相談したくても難しいかもしれません。その代り”日本サイト”よりも豊富なプロダクトを利用可能なメリットはあります。 まあ、自分の意思で”Internationalサイト”を選べているかどうかの話なのですが。

再販可能な代理店と契約

Alibaba Cloudはオンラインサインアップ(直販)以外にも再販もしています。知っている範囲とインターネットで調べた限り以下など。

  • ソフトバンク株式会社 
  • JIG-SAW株式会社

ソフトバンク株式会社ではクレジットカードではなく請求書ベースの支払いに対応していること、オンプレミスとの接続を可能とする”ダイレクトアクセス for Alibaba Cloud”を提供していることが強みとなりそうです。 ソフトバンクをHUBにしてAlibaba CloudとOn-Premisesや他クラウドとのマルチクラウドな閉域接続環境を実現出来そうですね。

ソフトバンク株式会社の”ダイレクトアクセス for Alibaba Cloud”の紹介ページ

他にも何社かありそうなのですが 、おそらく公式サイトで以下の案内にあるサービスパートナー記載の会社さんも再販が可能なのかもしれません。

サービスパートナー

サービスパートナープログラムは、自社のサービスとセットで Alibaba Cloud を再販できる機会を提供します。
サービスパートナーの一覧はこちら >

https://jp.alibabacloud.com/partner

支払い代行サービスを利用

Alibaba Cloudの契約や支払いを代行してくれるサービスもあるようです。ただ、ホームページベースで調べた限りなので詳しくは直接確認してみてください。

  • 株式会社クララオンライン

まとめ

  • ”日本サイト”の買い方は直販、再販、代行の大きく3つがある
  • ”日本サイト”のオンラインサインアップ時は日本語のサイトから登録するべし

以上