この記事は Alibaba Cloud の日本サイト の環境(ドキュメントやアカウント、そのアカウントでの検証結果)に基づいて記載しています。 日本サイトと国際サイトでは各プロダクトごとに提供機能が一部異なることがあります(そのほとんどは国際サイトの方が日本サイトよりも多機能になっている)。記事の内容は適宜最新化する予定です。
Alibaba Cloudの提案書や設計書を作る際にシステム構成図やネットワーク構成図を作成する場面は多いかと思います。 以下の記事でも紹介しているAlibaba Cloud公式のアイコン集からPowerPointやVisioを使って手作りするのが一般的な方法かと思います。
今回は、より作図に特化したオンラインツール”Visual Paradigm Online(VP Online)”を紹介します。
目次
Visual Paradigm Online(VP Online) とは
公式サイトで以下の通り紹介されていますが、いわゆる作図ツールです。
さまざまな種類の図形、図表、その他のビジュアルを無制限に作成できます。あらかじめ作成されたテンプレートを使用して頭を出したり、独自のテンプレートを作成したりできます。
https://online.visual-paradigm.com/ja/
概要をまとめると
- Webブラウザから利用するオンラインツール
- 無償版、Starter (4ドル/月)、Advance(9ドル/月)の3つのエディション
- 1100以上のテンプレート
- 様々な利用シーンに対応
- クラウドサービスアーキテクチャ設計ツール
- ソフトウェア設計
- ビジネスデザイン
- フローチャート
- データの視覚化
- エンジニアリング
- UX Design Tool
- 戦略的分析ツール
- インフォグラフィックデザインツール
- 一般図
- ネットワークダイアグラム
- プロジェクトマネジメント
”クラウドサービスアーキテクチャ設計ツール”は以下のクラウドに対応しており、Alibaba Cloud以外にもAWSやAzure、GCPなどにも対応しています。
- AWS クラウドアーキテクチャの図
- Azureアーキテクチャ図
- Google Cloud Platformの図
- IBM クラウドアーキテクチャの図
- Oracle クラウドアーキテクチャの図
- Alibaba クラウドアーキテクチャの図
- テンセントクラウドアーキテクチャの図
Alibaba Cloudに関する紹介ページもあります。
なお、Alibaba Cloudを利用したい場合、有償のStarterないしAdvanceの購入が必要となります。
Alibaba Cloudの利用イメージ
サイトから無償のトライアルで登録してみます。 メールアドレスを登録するとすぐに利用可能です。
左側のメニューから”Cloud Architecture”の”Alibaba Cloud”をクリックします。
現在、サンプルのテンプレートはまだ中国語表記がほとんどのようで利用には翻訳等のひと手間が必要そうです。
一つサンプルを選択してみます。 オンラインで作図が出来そうです。ただ、トライアルでは保存が出来ないとのこと。
インターフェースの言語が英語なので日本語に変更できるか設定を探します。メニューの選択肢に”Japanese”はありませんでした。
まとめ
オンラインで利用できること、Alibaba以外のAWS/Azure/GCPも利用できること、クラウド以外のネットワーク図やプロジェクト管理、フローチャートや分析系など非常に多くの機能を備えている点はとても魅力的です。
ただ、以下の点を考慮し、有償版の購入はもう少し待ってみようと考えています。
- 現状、Alibaba Cloudのテンプレートは中国語がほとんどとなりすぐに活用できない (VisioやPowerPointで一から作るのとあまり変わらない)
- 情報セキュリティの観点で業務利用の場合は所属する組織の利用承認が必要となる (このブログのように個人利用ならよいのですが。ただ、作成した図の公開など利用規約の確認は必要かと)
当面はこれまでどおりPowerPointかVisioでチマチマと絵作りしたいと思います。
以上