中国向けにWeb サイトを構築する場合、ICP ライセンスが必要です。 SBクラウドさんより”【徹底解説】中国向けWebサイトの基礎知識①ICPライセンスって何?”というコラムが公開されました。 こちら大変参考になります。
そもそもICPライセンスとは何か?についてはコラム中の以下の画像に集約されています。
その他、上記のコラムをそのまま読んで頂くのが一番良いとは思いますが、自分自身への備忘ログとしてポイントをまとめました。
- ICPは2種類ある(ICP登録と商用ICPライセンス)
- ICP登録は”登録制”
- 商用ICPライセンスは”許可制”
- ECやオンラインビジネスには商用ICPが必須
- 外資系企業が商用ICPを取得することは基本出来ない。 中国内資企業が必要。
- 支払いをWebサイトの外で行う場合、商用ICPライセンスが不要なケースもある(ICPを管轄する行政により解釈が異なるので要確認)
- 既存のECモール(Tmallなど)への出店の場合は商用ICPライセンスは不要
- 中国の外にあるWeb サイトはICPの対象外
- 中国の検索エンジン(Baiduなど)は中国の外にあるWebサイトをICP取得の有無にかかわらずインデックスする。ただし、Webサイトの応答速度を重視しているため、結果として検索上位を目指すなら中国内にWebサイトを設置(=ICP取得)が望ましい
- 中国に現地法人を持たずともICP登録が可能なケースもある
- 在事務所などの物理的な拠点があれば登録は可能
なお、7/9,10,11と三日連続で記事が公開されるとのことで②ICPライセンスの申請方法についてもすでに公開されています。
こちらのコラムではICPの申請方法を実際の画面のスクリーンショットをまじえながら具体的に解説されております。
こちらのコラムもそのまますべて読むことをおすすめしますが自分なりにポイントをまとめます。 知らなかったことも多々あり大変勉強になりました。
- 工信部のサイトからICPの状況は確認できる
- トップドメインでICPを取得すればサブドメインの取得は不要
- 取得したICP番号はWebサイトのフッターに必ず表示する必要がある(これをやらないと取得した意味がない)
- ICPの申し込みは直接 工信部 に行うのでは無くクラウド事業者やデータセンター事業者に行い、事業者が一次審査を行う
- ICP登録全体の期間は1ヶ月程度
- Alibaba Cloud ではオンラインで1次審査の申請が可能
- ICP取得後、PSBの申し込みが必要
- PSBとは中国の公安部への届け出のようなもの
- 各種申請に料金はかからない
- 中国外のレジストラで取得したドメイン名ではICPは申請できない
上記のコラムには特に記載はありませんでしたが、中国外にあるWebサイトをCDNで中国内に公開する場合もICPは必要になります。
ICP ファイリングは、すべてのコンテンツプロバイダが中国のウェブサイトホスティングまたは CDN 製品にアクセスするために必要なライセンスです。ただし、本件提出書類は、申請者が商業目的以外の目的で情報提供を目的としてウェブサイトを運営することのみを許可しています。
https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/36907.htm
CDN の使用に関する制限
https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/27114.html?spm=a2c5t.11065259.1996646101.searchclickresult.7174188aJBBORE
Alibaba Cloud の公式 Web サイトへのアカウントは、実名で登録する必要があります。
CDNドメインは ICP ライセンスを所有し、Alibaba Cloud に接続されている必要があります。
CDN ドメインのオリジンサイトコンテンツは、ECS ( Elastic Compute Service ) または OSS ( Object Storage Service ) に保存する必要があります。オリジンサイトのコンテンツが Alibaba Cloud に保存されていない場合は、利用時に審査が必要です。
Alibaba Cloud CDN 以外にも中国本土内にWebホスティングする場合にはICP登録が必要になります。 以下は例です。
- Dynamic Route CDN (中国外のサイトを中国本土内に公開する場合)
- OSS (自分のドメイン名で公開する場合)
- Global Acceration (中国外のサイトを中国本土内に公開する場合)