WVD Spring 2020 #11 Azure Portal からSession hosts を管理する

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

Spring 2020 では Azure Portal からSession hosts ( ユーザがサインインする仮想マシン)の状態の確認や強制サインアウト、使用中のユーザへのメッセージ通知が可能になりました。 使ってみます。

1. Session hosts 管理画面へのアクセス

まずは Azure Portal にサインインし、hosts pool の管理画面に移動します。

”Session hosts”をクリックします。

仮想マシンをクリックします。

この画面で出来ることをテストしていきます。

2. Session hosts 管理機能

2.1. サインイン状態の確認

切断状態

この仮想マシンはサインアウトせずにセッションを切断した状態です。この場合、”Disconnected” であることが確認できます。

サインイン状態

仮想マシンにサインインします。 そのあとAzure Portal で”Refresh”で状態を更新します。

”Active”となったことを確認出来ます。 マスクしていますがどのID がサインインしているかも確認できます。

サインアウト状態

仮想マシンからサインアウトします。

”There are no users within this session hosts” とのことでサインインしているユーザは存在しないことが確認できます。

2.2. ユーザーへのメッセージの通知

”Send message” からサインイン中のユーザにメッセージを通知できます。

この画面でタイトルとメッセージ本文を指定します。 マルチバイト文字を送付できるかも合わせて確認します。

問題なく動作しました。 なおユーザ側ではこの”OK”ボタンを押すまで何も操作できなくなります。 まあ、この”OK”ボタンを押したかどうかのResponse が管理者側に返ってくるわけではないのであまり大きな意味はありませんが。

仮想マシンにメッセージが表示されるまでの時間ですが数秒レベルでタイムラグはあまりないことも確認出来ました。

試しに記号を使えるか、URL を送付したときにリンクとして機能するかも確認してみます。 リンクが使えるとエンドユーザに案内したい内容をイントラネットのWebサイトへ誘導できるかなと。

リンクとしては機能しませんでした。

今回は試すことが出来ていませんがWindows 10 Multi-Session で複数ユーザが1台の仮想マシンにサインインしている場合に全員にメッセージを送ることができるかも確認したいところです。

2.3. 強制サインアウト

”Log off all active users”から強制的にサインアウトを行うことが可能です。

実行前に確認が入ります。

実行後、5秒もかからずサインアウトが始まりセッションも終了します。

今回、Windows 10 Mulit-Sessions での複数ユーザでのテストは出来ていません。 また、わかったことは複数ユーザがサインインしている場合に特定のユーザを指定しての強制サインアウトする機能はありません。  一つ前のメッセージ送信も同様の動作仕様なので特定の1名だけにメッセージを通知したり、サインアウトさせる場合はまた別の仕組みを考える必要がありそうです。

2.4. drain mode

drain mode を利用することで対象のSession hosts へのサインインを抑止できます。 drain mode を有効化したときにユーザ側にはどのように画面等表示されるか確認します。

”Change drain mode”をクリックします。

確認後、実行されます。

drain mode がOn になりました。

リモートデスクトップクライアントで接続してみます。

利用者には”現在利用可能なリソースがないため、接続できませんでした。しばらくしてからもう一度試すか、問題が解決しない場合はテクニカルサポートにお問い合わせください” とメッセージが表示されろことが確認できました。

3. まとめ

Fall 2019 では実装されていなかった Azure Portal からのSession hosts の管理機能、特にエンドユーザ関係のもの、の確認が出来ました。

それぞれの機能自体に特に問題はありませんでした。 ただ、メッセージ通知と強制サインアウトの2つの機能は仮想マシン単位での実行となり、仮想マシンに複数ユーザがサインインしている場合は個別のユーザを指定しての実行は出来ないこともわかりました。

あとはエンドユーザのサポート機能として画面共有や操作機能の実装も期待します。 エンドユーザからのトラブルの連絡を受けたヘルプデスクが画面を共有しながらトラブルシューティングするイメージです。 こちらも別のツールを使えばなんとでも解決できますが、今なら Teams で画面共有がお金がもかからずよさげですね、問い合わせのチケット管理から利用者への通知、画面の共有など一連の操作を1つのコンソールで実行出来るようになるとよいなと思いました。