Windows Virtual Desktop Spring 2020 を使っている中で不思議な事象に遭遇しました。
まず、WVD の2台の仮想マシンにそれぞれ異なるユーザでサインインしていました。
スクリーンショットは残せなかったのですが仮想マシン B2ms-0 のセッション(画面)が黒色に反転し、接続先から応答が無い旨のメッセージが表示されました。 通常のリモートデスクトップでも相手先とNW通信が出来ないときと同じメッセージでリトライが始まりました。
数分も経たないうちに画面が黒色からWindows の青色ベースに反転し接続が再開されました。 しかし、切断されたセッションに再接続するのではなく、もう1台の仮想マシン B2ms-1 にサインインしていました。
つまり、B2ms-1 に2ユーザがサインインしています。
このあとUserA を何度サインアウトし、サインインしてもB2ms-0 ではなくB2ms-1 にサインインすることがわかりました。 分散ポリシーは”Breadth-first”なので2台の仮想マシンに分散してサインインするのが想定の動作です。そもそも切断なのでもともとサインインしていた仮想マシンに再接続してほしいものです。
Session host としてB2ms-0 が不能になっているのかと思い Azure Portal からhost pool を確認します。 “Unavailale”は”0″ですので異常はないように見えます。
問題が起きたB2ms-0 の詳細を確認します。 “Unknown” というユーザがDisconnected のステータスで確認できます。 本当はtestuserXXX というユーザ名なのですが”Unknown” となってしまっています。
正常なサインイン中のユーザの場合、この画面か”Log off all active users” を実行できるのですが、グレーアウトして実行できません。
手段が残っていないので仮想マシンを再起動します。
再起動後は”Unknown” のセッションは無くなりました。
このあと、状態は正常化しました。 2台のセッションホストのそれぞれに1ユーザがサインイン出来ています。
ただし、サインユーザが”Unknown” となる事象は未解決。 今回の問題との関連性はないとは考えています。 この”Unknown”は今日新たに追加したユーザなのですがActive Directory Domain Service からAzure AD への同期で何か問題があるのかもしれません(Azure AD Connect でアカウントはAzure AD へ同期され、Microsoft 365 E5 ライセンスも割り当てまで出来ているので全く同期されていないということは無いのですが)
まとめです。 原因は不明ですが、起きた事象としては利用中のセッションで一時的な通信断か仮想マシン側でのトラブルなど何かの問題が発生し、そのあとに本来であれば元のセッションに再接続するところが新規セッションになってしまった模様。 コネクションブローカ側のログを見ていかないとこれ以上の原因調査は難しいです。 まだ試せていないのですが Log を残すように設定すれば調査できるのかも。 ログの有効化も優先度あげてやってみるようにします。