約半年前にAWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP-C01) にチャレンジしその時は不合格だったのですが (AWS 認定試験を1日に3つ受験して撃沈した話) 、この週末に再チャレンジし、今回は合格することが出来ました。ついでに AWS Certified Developer – Associate (DVA-C01) と AWS Certified SysOps Administrator– Associate (SOA-C01) も受験し、それぞれ合格となりました。 前回取得した Practitioner と Solutions Architect を加えて 現在5つの認定となりました。
目次
受験結果
受験結果です。 本当は1日に3つ受けたかったのですが、テストセンターの営業時間の都合で3つ登録することが出来ず日をずらしました。また、先週末は日曜日に受験出来るテストセンターが見つからずで結果として土曜日に2つ、月曜日に1つ受験しています。 1日に受けたいのは単純に忘れないためです(付け焼刃の勉強のため)。
試験コード | 試験名 | 受験日 | 結果 | 点数 |
---|---|---|---|---|
SOA-C01 | SysOps Administrator– Associate | 2021/4/17 | 合格 | 731 |
DVA-C01 | Developer – Associate | 2021/4/17 | 合格 | 851 |
SAP-C01 | Solutions Architect – Professional | 2021/4/19 | 合格 | 840 |
結果を見るまで、一番に手応えがあったのは SysOps だったのですが、720 点の合格ラインに対して 731 点とギリギリでした。。。 ここで言う手応えとは問題を解きながらこれは全然わからないなぁ、答えに自信を持てないなぁ、という問題にはチェックフラグを付けていくのですが、一通り終わった段階で SysOps は13個位でした。 一方、Developer は25個くらい、SAP にいたっては35個と約半数近く自信を持てない結果でした。 ただ、点数だけ見ると Developer も SAP も800点を超えるという結果でした。 まあ、知識・経験が不足しており何が正しいのか何が間違っているのかもわかっていない低いレベルなのだと思います。
スキル・経験
前回に Solutions Architect Professional を受験した時から AWS に関する経験値はつめていません。 提案の案件に何件か関わった位です。
前回から変わらず AWS の経験はほぼ 0 に近いです。
- AWS の実務経験はほぼ無し
- 他クラウド(Alibaba Cloud や Azure や GCP など)を提案する中で競合や元システムが AWS なこともあり、そういう場合は都度調べたりはする
- AWS の見積りは簡単なものであれば作成できる(IaaS中心)
- 実務で AWS のシステムを導入したり運用したことはない
- AWS の操作の経験はほぼ無し
- AWSに関する研修を受けたことが無い
- EC2 と VPN Gateway を構築したことはある (Alibaba Cloud との接続検証のために構築。こちらの記事とか)
一方、パブリッククラウドのスキル・経験は以下の通りです。
- パブリッククラウドの プリセールスとデリバリは3年半の経験
- (AWS に似ている) Alibaba Cloud は良く知っている
- Alibaba Cloud の認定資格を複数取得
- 2020年Alibaba Cloud MVP Diamond Tier にも認定されている (今年はまだ Gold )
- Microsoft Azure も基礎は出来ている
- Azure のすべての認定資格を取得済 (記事)
- 見積作成、使用や制限の調査、移行プランの検討、それらを踏まえて提案はおおむね実施できるレベル
- とは言いつつ、Azure もほとんど触っていないので資格だけ持っているペーパードライバーみたいなものですが・・・
- GCP も基礎は出来ている
- 認定資格 “Professional Cloud Architect” も取得済
- 見積作成、使用や制限の調査、移行プランの検討、それらを踏まえて提案はおおむね実施できるレベル
4大クラウドとなる Alibaba Cloud 、Azure、GCP、他にも自社が扱う3つのクラウドについてはそれぞれの特徴は把握しており、見積作成、お客様への提案、デリバリも不自由なく実施出来る位には成れました。 その過程でリーダとなる AWS が提唱するXXX原則や Well-Architected なども自然と身についていました。
また、クラウドの世界に身を投じる3年前まではお客様対応の SE を17年続けていました。アカウントSEやフロントSEという役割だったので特定領域に特化することなくすべての技術領域の提案や構築、運用を実施してきました。結果として Alibaba Cloud にせよAzure にせよ GCP にせよ、そしてAWSにしても、そのIaaS / PaaS / SaaS を構成するソフトウェアや技術の大半は自分で設計、構築してきた経験を持っていたりします( AI や 機械学習は今チャレンジしている領域ですが)。
試験の準備・対策
3つの試験についての対策と合格した結果を踏まえての効果です。
試験コード | 実施した対策 | 対策の効果 |
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SOA-C01 | ・Udemy の問題集を3時間 ・問題集は65問×4セットあったが、3時間だと2セットしかできず ・問題集に出てくる用語、機能を公式ドキュメントで確認 ・細かい操作、具体的な操作の問題は考え方、AWSの雰囲気、感覚を把握するところまで | ・基本的に問題集と同じ問題はでないが、問題集に出てくる用語や機能を理解していれば何とかなる ・何とかならないものも多々あり。 この SOA-C01 は具体的な操作や設定を問う問題が結構あり、そういう問題は AWS を触っていないと難しい印象 |
DVA-C01 | ・基本的には SOA-C01 と同じ ・勉強時間は2時間、65問を1セット | ・基本的には SOA-C01 と同じ |
SAP-C01 | ・リックテレコム社の “AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説” の電子書籍版 ・前回受験時に実施出来なかった模擬試験を解説見ながら、わからない用語、機能を確認 ・勉強時間は3時間 | ・SOA-C01 と DVA-C01 と違い、具体的な設定内容や手順に問われるような問題はほぼなく、左記の本に書いてあることが理解できていれば合格できる |
SysOps と Developer 、当日の受験直前の勉強となっています。 本当はもっと勉強しようと思っていたのですが(試験に受かることが目的ではなく、AWS を知りたいということが一番の目的なので)、色々あって当日を迎えてしまい、まさに付け焼刃的に Udemy で問題集を購入し準備しました。 Udemy の問題集、いろんな人から売られているので他がどうかはわかりませんが本番の試験で同じ問題が出た!ということはありませんでした。 ただ、自分が買ったものは回答の解説がとても充実していたので、問題集を解くのではなく、問題文をざっと読んですぐに解説を読み、あー、この機能はこういう風に使うんだ、これとこれはNGの組み合わせなんだ、とか特に、選択肢の間違い回答の解説を意識して読みました。 アンチやNGパターンの方が頭に入りやすかったり理解が進むということがあり。
また、問題集を対策に使う時は勉強時間の確保も重要です。 本番試験同様に65問が1セット、これが4セットで販売されているのですが、1セットを解説読みながらだと90分とか2時間かかってしまいます。 私はせっかく買った問題集、半分もこなすことが出来ませんでした。 まあ、先にも書いた通り同じ問題が出るわけでもないので1セットでも解説含めて書いてあることを理解出来れば、もし不明点があればドキュメントを確認し、十分合格出来ると思いました。
Solution Architect Professional ですが、昨年8月末に受験した時はリックテレコム社の “AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説” の電子書籍版を4時間ほど読み込んで試験に臨み、結果、727点と 750点の合格ラインにわずかに及ばずでした。 今回は、直前に SysOpS と Developer の受験で勉強していることもあり、書籍で前回手を付けていなかった模擬試験を読み込みました。 上の Udemy と同様に問題を解くというよりは解説を読むという感じです。
正直に言うと、SAP の試験は問題文が長いわりには退屈というかあまり面白くない問題ばかりで眠くなるというか読むのも苦痛ということがあり(個人の感想です・・・)、前の日は日曜日で何度か勉強しようと電子書籍を開くのですが、設問を読んだ瞬間にやる気がなくなり、結果、試験の当日朝の切羽詰まった状態というか追い込まれた状態でやっと事前勉強が出来ました。 Azure とか Google とか Alibaba の試験だと、XXXの機能やサービス、こんな風に使えるんだ!みたいな驚きなどが結構あってわからない也にも問題を読むのが楽しかったりするのですが、AWS の試験はあまりそう感じることがない気がします。 試験だから当たり前なのかもしれませんが、AWSのは知っているかどうかを試されている問題が多いのだと思います(他は各社がこう使ってほしんだ!という思いが伝わり、それがおもしろい)。 そして、本番の SAP 試験、くどいようですが本当に苦痛を感じた3時間でしたw。
今後について
とりあえず、DevOpsの Professional(2021年4月29日に試験をPASS。この話はこちら) と 専門知識の5つも今月、来月にチャレンジする予定です。 普段全く触らない AWS に急いでチャレンジしていく理由ですが、自分の仕事環境の変化があります。 この春からパブリッククラウドのプリセールス、デリバリーから片足以上抜けて違う領域を担当することになりました(パブリッククラウドも扱いますがより上位のレイヤーがメインへ)。 パブリッククラウドを主戦場にして3年半、その成果を何か目に見えるものとして形にしたいということがありました。 別の記事に書く予定ですが、4大クラウドとなる Alibaba Cloud 、Azure、GCP、AWS の主要資格を全部取得を目指していきます。
以上